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今はブランド店ばかりの並ぶ中央通り沿いにも、30年前はこんなメルヘンな世界観がのぞける場所があったのです。
一昔前、ファンシーグッズを売っている雑貨屋さんはどこにでもありました。
サンリオの小売店も直営店(ギフトゲート、以下GG)、デパートや大型ショッピングセンター以外にも街の文具屋さんのような小さな『サンリオギフトショップ』がたくさんありました。
特に20年位前までは都心から離れた場所にも必ずといっていいほどあったし、
学校帰りに寄った思い出もあるかもしれません。
その後、小さな雑貨、文具屋さんの類はどんどん廃業していきました。
今じゃ、欲しいグッズがあってもGGかデパートかイオンみたいなところに行かないとならず、
電車や車で遠出しないと買えないイメージがあるサンリオグッズを発売日にワーッと地元のサンリオショップに駆け込んで買えたならホントに便利で羨ましい限りです。
グッズの入荷関係については、
特にサンリオに関しては80年代のかなり早い時期に出納のシステムをコンピューターで行っていて、数千種類の商品の中からリアルタイムでの売れ行きが把握できたそうです。
(今じゃ当たり前なのですが、小売店と倉庫をコンピューターで直結させたシステムを開発し取り入れたのは日本でサンリオが初めらしい。)
http://www.utsumi-news.com/archives/date/2016/01
ちなみに、当時の全ての商品は買取で、返品ができなかったので各小売店の判断で仕入れを行っていました。
廃業した雑貨屋さんにサンリオのグッズがキレイなまま残ってたりするのはそのせいだろうか?
いや、デットストックのグッズはサンリオに限らないけど・・・
古いいちご新聞にそういう小さなギフトショップの紹介特集が組まれていました。
そのなかでも西武線(新宿線・池袋線)沿線のサンリオショップ特集が非常に気になりました。
何でかっていうと地元だからです。土地柄愛着があります。
こういう『お店のお姉さん、お母さん、おじいちゃんおばあちゃん』みたいなのが紹介されていると地元ならではの温かみがあるというか、常連のお客さんがいて、いろんなことを話したり、
サンリオショップが1つのコミュニケーションの場になっていたのだろうなあというのが想像されてほっこりしますね。
西武新宿線
※(余談)西武園ゆうえんちの観覧車ミラーって可愛いよね。
・・・該当の記事は1995年2月号。
ココで紹介されているのは以下の8つの店舗です。
中村橋『サンリオショップPAL』
野方『バースデーハウス ドリー』
入間(武蔵富士見沢)『きゅうぴっと』
清瀬『サンリオショップ ポッポ』
狭山市『ホビーハウス SEW&RIO』
東長崎『ミルキースポット』
上石神井『リリーちゃん』
富士見台『ギフトショップ りんりん』
★本題。これらのサンリオショップは今どうなっているか、ストリートビューで見てみました。
☆『サンリオショップPAL』
・・・建物の形がそのままでわかりやすい。その後入っていた会社ももうなさそうです。
☆『バースデーハウス ドリー』
・・・『駅から徒歩1分』のヒントと建物の形で推定。
(20.07.07追記)コメントにて教えて頂き、訂正致しました。
ビルの表示札まで一緒です。台湾料理のお店になっており、内部も見ることができます。
☆『きゅうぴっと』
・・・記事の説明によると場所はここ。
隣のおもちゃ屋「オカノホビー」さんは30年以上の営業だそうです。
☆『ホビーハウス SEW&RIO』
・・・入っていた駅ビル自体が現存しない。
☆『ミルキースポット』
・・・南口『東長崎銀座商店街』にあった、ブティックと整骨院が跡地に入っている
建物とコメントいただきました。(ありがとうございます!)
☆『リリーちゃん』
・・・なんと、当時の屋根をそのまま使ったカフェ30という喫茶店になっている。
(駅から徒歩1分って書いてあるけど"競歩"じゃないと無理かも?)
(2020.07追記)ビルの老朽化のため、取り壊し予定となりカフェも撤退しています。残念・・・
☆『ギフトショップ りんりん』
・・・この周辺?駅から徒歩3分がヒントなのだが、改築されている店舗も多く
詳しくは分かりませんでしたorz
そんな「跡地」の紹介の中(古い建物は好きですが廃墟マニアではない!)、昔のギフトショップの形体でまだ営業されているお店がありますので実際に行ってみました!!!
★『サンリオショップ・ポッポ』
外の看板も、ピューロランドのステッカーも当時のままです。
(※撮影許可を頂いております。)
またお店の中も、手描きのPOPがあったり、
30年近く前当時の「ジャンボたからおとし」が使われていたり、
キャンディコーナー(好きなお菓子をかごに入れてレジへ持っていく)
も現役で当時のピンクのかごが使われていたり、
そして何よりも、、、、
↑初代の40年近く前の黄色い買い物かごが現役で使われているんです!!
もちろん最新グッズも揃っていますが、一昔前や大昔のグッズもあったりするので、入れ替えの激しい大きなショップとは違い本当にいろんなキャラクターが混在しています。
ちなみにキキララは当時、あまり人気がなかったようで、仕入れも少なかったとのことでした(ToT)
先ほどの記事に『ポッポ』もバッチリ紹介されています。
しかし、大切なのはものを手に入れることより「あの頃のコミュニケーションの場所があること」だと思います。
昔のグッズなら近年はいろんな方法で入手できます。
でも昔ながらのサンリオショップに行く事はなかなかできません。
当時たくさんあったサンリオショップ同士は繋がりをもっていたそうです。
いちご新聞の記事の時代のように、街の中にあるサンリオショップで
オマケ(プレミアム)をつけてもらって、お店のお姉さんやお客さんとお話して、
上手く言葉では例えられないけれど、
そういうコミュニケーションの場はインターネットでは得られない特別な感覚を持っています。
↑このカゴも現役です!
キャンディコーナーの前で幼い頃に大好きだったファンシーショップを思い出しました。
まさにあのにおい、あのワクワク感が残っています。
そういう感覚こそが貴重でかけがえのないものです。
ちなみに「は~い!チャバ!」っていうのはサンリオショップの挨拶です。
当時いちご新聞でPRしまくっていましたが、お店でも本当に使っていたのだろうか・・・
※紹介した跡地には現在も居住者の方がいらっしゃいますので
訪問の際はご配慮をお願いします。
私は幼少期、うさぎに狂っていました。
とにかくうさぎのキャラクターが好きで、中でもマイメロディとキャシーが一番好きでした。
マイメロとキャシーの絵ばかりを延々と描き続け、オリジナルカップリングソングを作り、指人形がボロボロになるまで遊んだものでした。
キャシーは例の訴訟から一躍有名になってしまいました。
この騒動の結末は震災復興の為和解となりましたが、その後キャシーはキティのお友達紹介等には登場しなくなってしまいました。
キャシーを出してはいけない訳ではないけど、マイナスイメージに繋がりかねないというのが理由だと思われます。もし子供の頃のまま、うさぎキャラ大好きな人間になっていたらこの現状を嘆き悲しんだと思います。
引用:vintagesanrio
★追記:2008年にもグッズがありました。
※キャシーの妹デイジー&コロ(トーマスのいとこでキャンディ屋のおばさんの息子)
1998年ごろ、リメイク版としてデュエットで再登場。
コロは1973年、キティよりも前に誕生していたキャラでデイジーも企画段階ではリトルハニーという同じく73年に誕生したキャラクターを引き継いで「ハニー&コロ」と呼ばれていたようです。(ちなみに、リトルハニーのほうがキャシーより全然ミッフィーに似ています。)
昔の2つのキャラクターを、もとより作者が同じキティと世界観を繋げたシリーズだと思われます。デイジー&コロも、キャシー騒動の巻き添えか、今は公式HPには紹介されていません。
キャシーやデイジー&コロのみでなく、過去にはいたはずなのに、サンリオの公式HPはキャラクター紹介されてないことが多いです。
紹介されてなくてもサンリオキャラとして今も明確な理由は公表なきまま消えていくキャラもいます。
☆なんかうちにあった古い袋のキャラクター。かなり存じ上げない顔もちらほらでしたが、
本作るために色々調べていたら結構わかりました。
(名入れご協力 @ERi_KtCさま)
いちご新聞を取り上げた本やイベントでは、過去の表紙一覧なんてものもありますが、
消えたに該当するキャラが表紙のものは欠番になっています。
永年愛されるキャラクターを作るために、時代に合わせることを第一に考えているサンリオです。世の中が変化するにつれ、消えたり、姿が変わっていくことは仕方のないことなのでしょうが、そのキャラクターを愛していたファンにとっては寂しさを感じることと思います。
以下、懐かしの消えたキャラクターを個人的に、少し振り返ってみました。
★黒人をモチーフとしたキャラクター
・サンボ・アンド・ハンナ(1985年頃)
黒人をモチーフとしたキャラクター。サンボ・アンド・ハンナは黒人差別の実例として1988年7月22日付のワシントン・ポストに掲載されるなど問題になったが、日本のサンリオは記事が掲載された即日に発売中止・回収を決定し、米国Sanrio Inc.も対応策を取った。その後サンリオは社会福祉・文化交流の計画を具体的に打ち出したこともあり、この措置は結果的にアメリカのマスコミ・黒人団体から賞賛され、企業のイメージアップに繋がった(日本経済新聞1988年11月15日朝刊)。
・ビビンバ(1985年)
「BIBINBA」とも表記される原住民キャラクターが登場する。共に「ハラビー」「バナコンダ」が登場し人気になっていたが、「ちびくろサンボ」と同じく封印された。
wikipediaより。
こちらは発売中止となったサンリオキャラクターとして有名ですね。
(サンボとハンナは山口裕子さんらしいです。)
★トッピー&クッピー
自宅に色鉛筆や本などのグッズがあり、かわいいので気にしていました。
キャラクターデザインアーティストの江村信一さんが制作されたキャラクターです。
サンリオキャラとして現在も紹介されているロビーラビットもこの方です。
参考URL▼
http://cis-holistic-art.com/detail.php?id=75
http://emurin.exblog.jp/i9/
トッピー&クッピーは80年代のよみうりテレビのマスコットキャラクターだった為か
今はサンリオキャラ一覧には載っていません。
(でも(c)サンリオとなっています。おそらくサンリオキャラを企業に貸し出すパターンとOEM事業的なモノとがあって、
トッピー&クッピーは後者だったのではないかなあと…)
ちなみに3年前ですが、この記事に載ってるタカラ製のドールハウスを一宮の古いおもちゃがたくさんあるところで発見しました。
その時は荷物量的に購入を断念しましたがまだあるかな~?
また、同じく江村信一さんの作成されたキャプテンジムというキティに似たキャラクターは、1980年モスクワオリンピックのキャラクターです。(当然、今はいません・・・)
そしてこの記事、よくよく見ると『サンリオキャラクター史』の部分に当時の社内発表順?にキャラが掲載されてるんです。
あれ?キキララ(&マイメロ)って実は4月生まれだったのね。。。
まあ、クリスマスプロモーションだから半年前には作られているんだと思いますが・・・
★かもかもかものすけ
『ハローキティとバットばつ丸』より。
嘉門達夫とのタイアップキャラクター。
▼wikipediaには掲載されています。
http://j-lyric.net/artist/a00078f/l02af91.html
消えた理由はよくわかりません…
wikiの引用先がサンリオになっているので、以前は紹介されていたのではないかと思われます。
HPの掲載キャラクターの数、控えておいた方がいいかもしれない。
★オレンジPちゃん
頭がオレンジの、個人的に思い入れの強いキャラクターです。
「新キャラクターがでた!」とオレンジPちゃんのシール帳を大切に持ち歩いていました。(結局、どこかでなくしてしまったのですが)
Pちゃんは突然いなくなってしまいました。発表のちかなり早くいなくなってしまったようです。
1997年7月にグッズ発売が初まって、9月ごろにはもういません。短命すぎます。
画像は当時のいちご新聞で折り紙の折り方の予告です。
(ちなみにその翌月号はキティの折り方が掲載されています。)
差別的な要素もないし、どこかの企業のキャラだったわけでもない。
どう考えても理由が全く分からず、最も消息のつかめないキャラでした。
が、最近になってはじめてこのキャラクターを知って、長年の謎が解けたような、腑に落ちたような気がしました。
あくまでも予想ですが、オレンジPちゃんの売り出し方はプリンなどの現主要定番キャラクターと似た気合の入れようで、もし何も問題がなければ今もサンリオのトップページにいたし、着ぐるみも作られていろんなところで活躍していたくらいだと思います。
それなのに、忘れ去られてしまっている…
でも、こうしてネット上に書いておけば、知ってくれる人、思い出す人が1人でもいるかもしれない。キャラクターって、なんかの事情で世間からいなくなってしまっても、誰かに思い出してもらえたら生きていける。そんな気持ちがします。
インターネットがなかった時代、「消えた理由」を探すのは、やはり当時の新聞記事が最も有力な手がかりなのかもしれません。
しかしそれもなかなかできないので憶測で語り(私もその一人)、真実はどんどん闇に埋もれていく…
キティのボーイフレンド。
名前は未だ・・・ない。というか、永久にないのです。
(公募段階でいなくなった)
この夏、私はさまざまな手段を使い私が愛してやまない公式の紹介でよく飛ばされる、1980年頃から06年頃の歴史をきちんと調べました。
ので、この冬ぐらいにそれをまとめた「自作歴史本」を製作しようと企んでいます。
これまでの憶測ばかりのこのブログ記事より百倍マシなもんができる予定です。
というか、また私生活で環境が変わりまして、なかなか着手できず、
実はまだ描きはじめてすらいません・・・でも調査頑張ったので必ず作ります。
8月31日に原画絵本なるものも全国発売しました。
内容はネタバレになるので割愛します。読んでください。
・・・やっぱり少しネタバレするとユニコーンや80年代後期、90年代の内容は載ってませんでした。でも7~80年代の原画展の展示作品が載っており、書き下ろしの初公開?もあります。可愛くて暖かいのでオススメです。
個人的にはマイメロの原画本と同じところが同じコンセプトで同時販売とかしてほしかったかなあ...
原画展にはいろんな年代と絵柄の絵がたくさんあるのですが、それらがいつでも手元で見れる本がほしいですね。
Title:ペガサスの毛玉
URL:http://sorrykikilala.kyotolog.net/
Master:taccobue(たこぶえ)
★32×32のアイコンを作ってみました。
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